瀧澤さんのチェンマイ工房訪問
 

2002年2月21日〜28日タイのチェンマイの瀧澤さんの工房を訪問しました。 今から15年前訪れたチェンマイで一枚の布に出会いました。バービアン。 瀧澤さんは、この布に導かれるようにチェンマイに工房を移したそうです。 バービアンは、ラオス東北部のタイデン族が織る肩掛けで、儀式のとき身に付けるもので、 祖先との交信の媒体布と信じられているものだそうです。 人が布が託す神秘に瀧澤さんは、感動し、移住を決意したのだそうです。 チェンマイ周辺には、日常身に付けるものでもすばらしい織り、染めに出会うそうで、瀧澤さんは その布に吸い寄せられように、雲南省、ラオスと歩いたそうです。 こうして、瀧澤さんはアジアの衣のルーツを探す果てしない旅をはじめました。 それはまた、日本人のルーツをも探す旅ともなったそうです。 この旅と平行して、チェンマイでも行われなくなっていた黒壇染めを復活させました。 日本では、藍染めをしていたのですが、それでも黒壇染めで納得のゆくものができるまでは、 試行錯誤の連続で苦労したとのことです。 お話を聞きながら、瀧澤さんの布への情熱と、一途でごまかしの無いお人柄に大きな感銘を 受けました。 異国で、日本女性がこんなに活躍していることに、日本の現状を想うにつけ、励まされる思いでした。 今回当店の展示会には、残念ながら体調を現在くずしておられお見えになることは出来ません。 しかし、展示される服をご覧になれば、きっと瀧澤さんの布、服に託した思いを感じることができると思います。ぜひ、ご高覧いただきたいと思います。

工房内にあるご自宅。
チェンマイ周辺は、布の宝庫で、染織家には
たまらないそうです。
チェンマイは、そのための格好の場所とのこと。
ここを拠点に中国雲南省、ラオス、ミャンマー、
インド、ブータン、ネパールなど各国を布を求め
て旅したそうです。
何処でも寝れて、何でも食べれる体に感謝して
いるとのこと。
作業場
染料になる木の実などを
粉砕する道具。
黒壇の実をつぶしています。
大量生産するのではないので、
道具類はこのような昔ながらの
ものが使われています。

染料になる黒檀の実
3〜5年寝かせて使用するとのことでした。
腐らせないように毎日の手入れがたいへん
とのこと。
黒壇染めは、チェンマイに来てはじめたそうで、
試行錯誤の連続だったそうで、当初の苦労は
大変だったようです。
チェンマイ郊外の素敵なレストランにご一緒
したときのご自分でデザインした衣装を着て。

瀧澤久仁子アジアの衣展
 平成16年春の展示会

 アトリエトム ギャラリー

作品 シルク黒壇染めなど